その頭痛、メンタルからくるものだった!?
激しい頭の痛みといえば何を疑いますか?多くの方は脳梗塞のような命に関わる重大なものや、高血圧などの生活習慣的な面からくるものを思い浮かべるかもしれませんね。もちろんこのような身体疾患が原因となっている場合もありますが、精神的な要因から起こっている場合も少なくありません。気持ちが緊張状態にあると筋肉が凝り固まってしまい、頭痛を引き起こしていることもあるのです。
「病は気から」という言葉があるように、心や気分の不調から病気になってしまうこともあるのですから、心は立派な身体機能の一部としてとらえられます。頭痛の他に「最近やる気が出ない」「気分が憂鬱」などの状態が続いていたら、それは心の病気による症状の可能性があって、気持ちの問題だと片づけることはできません。これらの症状により日常生活をつらく感じているようであれば、心療内科で相談してみると良いかもしれません。
心療内科を受診するタイミングは?
「心療内科」と聞くと、何となく怖いような、行きづらいイメージがあるかもしれませんが、そんな風に思う必要は全くありません。風邪をひいたときに内科を受診するような気持ちで、気分が優れないから受診するくらいのイメージで大丈夫です。一般的に、高熱で調子が悪い時に病院に行こうかと迷う人はあまりいませんよね。 受診するかの判断基準としては、気分的な不調やそれに伴う頭痛などの身体症状によって日常生活上で困っている・苦痛だ、と感じているならば受診すると良いでしょう。特に気分的な不調はなく高血圧や手足の痺れがある場合は、重大な疾患が隠れている可能性があるので脳外科で検査をしてもらいましょう。頭痛の他の症状として、腹痛や吐き気、下痢・便秘などが挙げられます。このような消化器症状はストレス反応として出現しやすいと言われているので受診の目安になりますね。