中途覚醒などの睡眠障害

睡眠の途中で目覚めてしまう原因とは?

いつも夜中に目が覚めてしまい、十分な睡眠が確保できずに困っている方もいるはずです。そもそもこのような中途覚醒の原因には、様々なケースが考えられます。まず最も有りがちなのが、普段のストレスによるものです。これは日常生活で起こった深刻な出来事をはじめ、仕事や家事で精神的または肉体的な負担が大きいなど、様々なストレスを原因とします。

また加齢によってホルモンバランスが崩れることで、中途覚醒が引き起こされることもあり得ます。特に高齢社会では、加齢を原因とした睡眠障害が目立つ傾向にあります。さらに就寝前の飲酒も見逃せません。アルコールには利尿作用があるため、飲酒してから約3時間後には尿意をもよおし、これが中途覚醒につながります。中途覚醒で最も注意すべきは、うつ病や睡眠時無呼吸症候群さらに脳血管障害など、深刻な心身の病気です。そのまま放置すると、生命に危険を及ぼすこともあり得ます。

中途覚醒で困ったらどうする?

まず中途覚醒の原因が明確で、症状も軽度であれば、生活習慣を見直すことで改善が期待できます。前述の例であれば、仕事や家事といった日常生活では、ストレスをため込まない方法を見つけたり、睡眠前のアルコール習慣を断ち切るなどして、適切に改善することが可能です。その一方で自分では改善できないほどの深刻な症状や、原因そのものさえ判明しないのであれば、専門の医療機関を受診する必要があります。例えば加齢が原因なら、医師からホルモンバランスを調整する治療や、薬を処方してもらうことも考えられます。この他にうつ病や睡眠時無呼吸症候群あるいは脳血管障害などの原因でも、心療内科や呼吸器内科または脳外科など、それぞれの症状に見合った専門の医療機関へ、速やかに行くべきでしょう。